香港の情報セキュリティ
世界的に情報漏洩が問題視され、それに対する規制が見直されています。香港に関しても同様です。香港や中国の警察は「公安組織」と呼ばれており、ネット上のウイルス関連、不正で秩序を乱すようなサイトの取り締まりはこの、インターネット専門の「公安」が見張りを行なっています。
“臓器狩り”で、近年信仰宗教団体「法輪功」が非常に中国で話題になりましたが、共産主義を掲げる中国に対して政治や宗教的にアンチテーゼを示す団体は幾つかあるようで、データー上でそれらの反政府団体の動きを傍受、制限するシステムが以前から中国のネット社会で確立されており、香港の情報セキュリティが強靭なものになったのも、これらの要因が大いに関連しているようです。
また、香港の政府は海外に対しても通信には非常に敏感です。警戒のレベルが非常に高く、送受信に関しても時折障害がある中で、推奨されているのは通信規格「IPSecVPN」です。
因みに、中国本土で規制が掛かっていると言われるFacebookなどのSNSサービスには香港では規制がなく、人口700万人居るうちの半分以上と言われる400万人近くの方が利用されているそうです。